2017年7月7日金曜日

レーザー切断加工機のリスク。

jr.です

ちょっと警鐘を鳴らしたいことがあります

実は、来年度よりJIS(日本工業規格)の改定があり
建築建材の一部の孔加工は、キリ穴指定を解除し、
レーザーで加工した穴がOKになるというのです。
今頃?と思いましたが、建築関係は結構喜ばれる改定に
なるようです。そして最近、各社レーザー加工機の増設に
踏み切るところが増えてきているような気配です。
来るべき時に備えてということでしょうが、ここで
全くレーザーのことを理解していない会社に、再度
検討して頂くために、レーザー切断加工機のリスクを
お伝えしたいと思います。

レーザー切断加工機は、成程切り口もきれいで精度が
高い製品を切れる機械です。しかしそれは機械メーカ
ーの努力ではなく、機械を扱うオペレーターの努力の
方が大きいのです。レーザー切断加工機の難しいところは
どんな条件の板でもきれいに切れるか、というところ
です。

一つ言わせていただくと、
それは絶対にありえません。

レーザー切断機の特徴として、スケール(黒皮とよばれる
鉄板を覆っている薄い膜)に弱いというところです。スケ
ールにもいろいろあり、ちょっと錆びていたり、湿り気が
あったり、めくれ上がっていたり、板の条件によってさま
ざまあります。これにひっかかるとレーザーで製作した製品は
かなりの粗悪品となります。(引きちぎったような切断面と
精度が悪い製品)そんな板に対処するには、微妙なオペレー
ティングによる加工条件のプログラミングが必要になります。
私の知っている、レーザー加工機を使って30年以上の経験者
は、様々な板に対応するために自分で一つ一つ条件を作って
いったそうです。ゆえに彼が切った製品は、素晴らしく精度
の良いものです。機械メーカーが作った条件はあくまでテスト
ピース何枚かで試して作ったデータであって、実際に製品製作
に使うための板を使って作った条件ではありません。よって
一から条件を作り直して、自社仕様にしていかなければなりま
せん。これはオペレーター努力にもよりますが、できるまでは
3か月から半年はかかるといわれています。

 さらに、レーザー切断機はパレットチェンジという装置を
使い、定尺とよばれる板を10枚のパレットなら10枚のせて
自動的に板を入れ替えて、終日終夜機械を動かしながら切断
することができます。つまり24時間操業が可能になります。
しかしこれにもリスクがあります。レーザーの切断部にはセン
サーがあり、ひっかかると切断を中止します。つまり、10枚
のうち半分以上を切らずに残して止まることもありえます。
今は、オペレーティング監視システムがあり、止まると端末で
知らせてくれる機能があるようですが、結局止まったら人が
見に行って機械を再起動させなければなりません。あまり
賢いやり方ではありませんね。

これまでレーザーを導入した会社は、コスト面でも作業面でも
効率の悪さに辟易したといっているところが多いようです。
確かに薄物、小物の対応には威力を発揮するかもしれませんが
レーザーコストを含めた単価設定が果たしてできるのか、疑問
です。多くの場合、ガス切断やプラズマ切断と同じ価格で対応
するところが多く、その場合全くコストに見合わない製品を作る
ことになりかねません。

ここまで、レーザー切断加工機の導入に警鐘を鳴らしましたが、
決して導入を考え直そうなどということを言っているわけでは
ありません。

レーザー切断加工機を導入するなら、それに見合った単価設定を
すればよいのです。一部の愚かな加工業者の、安価な加工賃設定に
追随すれば必ず痛い目にあいます。また、JISによってレーザー
加工孔が認められたということは、我々加工する側にとってかなり
厳しい将来を迎えることになるでしょう。

それは、孔加工賃の消滅です。


製品製作に含めろという要求が必ずついてきます。
絶対にこれを認めてはいけないと思います。

これが一番の警鐘です。

孔加工賃がなくなれば、コストがまったく合わなくなるどころか
利益も減ってしまいます。我々材料加工屋のピンチです。

絶対に死守しなければなりません!
強く強く主張します!

レーザー切断加工機をご検討の同業他社の方が
このブログを見ることはあまりないと思いますが
もし導入を検討するなら今回私が警鐘を鳴らした
主張を一考に加えて頂けたらと思います。













2017年7月1日土曜日

暑く、熱く。

jr.です

忙しい日々が続いております。
なかなかブログも更新できず、でした
短期間の納期でこなさなければならない仕事が多くあり
なかなか難しい日々です
楽な仕事はございません
仕事もこれから佳境になってくるので
従業員には頑張ってもらわないといけません
得意先様の要求は、日々厳しいものです
納期だけではなく、製品の品質管理も厳しい目が光ります
弊社もだんだん仕事に雑さが表れているように思います
短納期をこなさないといけないので
品質がおろそかになっていないだろうか、という懸念が
ちょっとあります

お得意先様との話でも、短納期にはリスクがあるという話
をさせて頂いております

人手の問題。機械の問題。利益の問題。。
日々頭の痛いことが多く、課題は山積です

利益を確保するためには、現状では先細りになることは
目に見えているので
これから1年1年はどうやって利益をあげていくかを
真剣に考えないといけません

機械を新たに導入して
人件費をおさえ
仕事の特異性を考えるか

現状の機械を減らして
人を減らして
御得意先の仕事を限定するか

整理縮小しながら
同業他社とM&Aするか

将来を見据えて
製造業自体をを見直すか

選択肢はたくさんあります

仕事がある今の時期に
先々のことを考えておくことは
非常に大事だと思います

常々思うのは
溶断業界全体で
その価値を高める努力をしていかなければ
この業種は廃れていくと思います
だからもっと
この業種について同業他社の若手と勉強して
価値を上げていきたい
そう思います