2011年5月21日土曜日

コスト削減の厳しさ。

 jr.です。

 うちの仕事は、鉄の鋼板から材料を切りだす、鋼板切断加工という仕事です。(改めて言うのも何なんですが^^;)、切り出すには溶断機なるものが必要で、高圧ガスでの切断かプラズマと呼ばれる電気流による切断、レーザービームによる切断、機械切断機や鋸盤(シャーリング)による切断が一般的です。それらを使うことにより、本当に必要な部品を作っていくのですが、なにせ大きな一枚の板から切り出すのですから、当然使わない部分というのも出てくるわけで、いわゆるそれが、切断加工によるロスになり、スクラップとなる部分になるわけです。だから、いかにロスを少なくして、一枚の板から抽出する部品を多く取るかで、利益が出るわけです。そうはいっても、限界はロス率20%くらいでしょうか。どうしても、それくらいは最低でもスクラップが出てしまうわけです。そのほかにも、切断加工時に溶断と書くくらいですから、鉄を溶かしながら切っていくわけで、その溶けて下に落ちていく鉄もロスの中に入るわけです。それがだいたい1品製作に2%は下に落ちます。下に落ちた鉄は、ノロといい、鉄くずとしては成り立たない産廃物になります。この産廃を半期に一度は処理しなければならないのですが、処理には金銭がかかります。昔は引き取ってもらって、再利用していたこともありますが、今はほとんど廃棄物になりますから、当然廃棄物としての費用も取られるわけです。

 鋼板切断事業は一時期儲かると思われて、さまざまな業者が入ってきました。しかし、実際にはロスが必ず出る仕事で、たくさん仕事をしてそれなりの対価を頂かないと、損の方が多くなる事業なのです。素材売りを、それこそ多く売る方がロスなしなので、経費を除けば100%利益になります。しかし、切断事業はまさにコストとの戦いになります。今やたくさん仕事をしてもそれなりの対価はもらえなくなりました。コスト削減は極限に来ています。厳しい時代になりました。